春風

連載中

[作品説明]

春風が吹くといつも思い出すあの時、、、
もう20年以上前のことなのに、俺の心には忘れられない過去がある。
中学校に入学してはじめて聖子を見た時、俺は一目惚れをした。友達に相談したり、聖子をみるために教室に用もないのに遊びに行ったり。
勉強や、クラブ活動より聖子を見たくて学校に行く感じだった。
そして、入学から2ヶ月くらい経ったころだったかな?女友達から聖子は俺の事カッコいい。って言ってるよ!って言われた。
俺は凄く嬉しくて、友達に相談しまくったよ!そして、その日の夜電話した。
「もしもし、聖子さんいますか?」
電話口には聖子のもしもし?で緊張してしまった。
「俺だけどわかる?」
「岡田くん?」
「そう。えーとね、なんていうか、、、俺お前が好きなんよ!」
「知ってる。友達に岡田くんは聖子のこと好きらしいよ!って聞いたから。」
「そうなん!俺と付き合ってくれん?」
「いいよ!」
えっ?ってぐらい、簡単に答えてくれたのを覚えてる。
「あっ、ありがとう。また明日学校で。」
って切った。次の日学校に行って会いたいような、恥ずかしいような気持ちになって、眠りについた。
学校では、彼氏気分で有頂天になってた。
付き合って初めて、
「おはよう!」
「おはよう。」
どことなく、2人とも緊張してたような挨拶だった。
「今日、一緒に帰らん?」
「いいよ!」
俺は、早く下校時間にならないかな?ってずっと思って授業をうけた。放課後になり、クラブが終わり、教室で待つ聖子に会いに行って、
「ごめん!遅くなって!」
「いいよ!帰ろう!」
自転車の後ろに立つ棒をつけて、2人で自転車に乗って帰った。
この嬉しかった時の思いを忘れずに、聖子を愛していれば、あの日聖子は事故に合わずにすんだと思う。
聖子がそばにいてくれる事が、当たり前に思い調子にのった俺がそこには居た。

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