陽が沈む湊、陽が昇る湊。

連載中

[作品説明]

人の命を守る仕事は、誰かの「当たり前の一日」を支える仕事。

消防士と看護師。忙しくて、すれ違いばかり。
それでも二人は、お互いが帰る場所であり続けようとする。

▪️湊(みなと)
消防士として防消火や救急の最前線で働く青年。

不器用で口数は少ないものの、誰よりも誠実で責任感が強い。
恋人の日陽を一途に想い、勤務が重ならない日はカレンダーに小さな♡を
書き込んで再会を楽しみにしている。

幼い頃に両親を亡くし、凱の家の養子となった。
優秀な義弟と比べられ、自分は目立たない存在だと感じながらも、
育ててくれた義父母への感謝を忘れたことはない。

予定を大切にする性格だが、緊急出動が当たり前の消防士という仕事が、
その思い通りにはさせてくれない。

▪️ 日陽(ひまり)
病棟勤務の看護師。

太陽のように明るく、人を安心させる笑顔の持ち主。
夜勤や急変対応で疲れ切っていても、患者や同僚にはできるだけ
笑顔で接しようと心掛けている。

父子家庭で育ち、幼い頃は父の仕事で留守が多く、
同じマンションに住む湊の家で過ごすことも多かった。
その頃から湊とは自然に心を通わせ、互いに特別な存在となっていく。

湊が当番の日には早起きしてお弁当を作り、
忙しい毎日の中でも相手を思いやることを忘れない。

▪️凱(がい)
湊の義弟で、企業法務を専門とするエリート弁護士。

188cmの長身と洗練された立ち居振る舞いで、仕事では常に冷静沈着。
恋愛には執着せず自由を好むが、不器用な兄と日陽の関係を少し意地悪に、
しかし温かく見守っている。

少年時代は湊のように人と打ち解けることが苦手だった。
しかし、人の命を懸けて働く二人を誰よりも尊敬しており、
「自分がまだ人間らしくいられるのは二人のおかげだ」と密かに感じている。

仕事では成功を収めながらも、人生の豊かさは肩書きだけでは測れないことを、
湊と日陽から学び続けている。

▪️この物語について
舞台は海の近い湘南の街。

消防士と看護師という不規則な勤務のため、二人は何日も会えないこともある。
それでも、夜勤明けの帰り道や、小さなシュークリーム一つで仲直りする時間が、
かけがえのない幸せになっていく。

恋人から夫婦へ。

そして家族へ。

派手な奇跡ではなく、忙しい毎日の中で少しずつ積み重ねられる
「普通の幸せ」を描く物語です。

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