喪失、そして再生~どこか遠くへ~My Godness完結編

完結

[作品説明]

~ここではないどこかへ
  誰か俺を知る人が誰もいない遠い場所に行きたい。。。~

 ☆―もう、忘れても良いのかな、考えなくても良いんだろうか、俺。
 どうしても過去から逃れられない。もがけばもがくほど、余計に足を取られて、かがんじがらめになってしまう。
 俺は一体、どこに行けば良い?
 教えてくれ、早妃。☆

 純白の花はまゆうが群れ咲き、夜には海ほたるが群舞する海辺で芽生えた恋物語。

レイプした女性実里や実里の生んだ我が子の前から突如として姿を消してから数ヶ月後。

 悠理は苦しみの底であえいでいた。実里や我が子に逢いたいけれど、逢えない。逢える資格はないと判っているだけに、余計に苦しみは募っていった。

 ここではないどこかへ、自分を知る人もいない遠いどこかへ逃げてしまいたい。そんな想いが高じて、ついに故郷の町を逃げるように飛び出した。
 偶然、降り立った旅先の海辺の町で、運命の出逢いが待っているとも知らずに―。

 実里と別れた後、悠理が辿った心の再生と軌跡を描きます。

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 この話を思いついたきっかけは、俺の女神本編の連載が完結した直後です。その時、この続編というか番外編を思いついて、すぐに書きました。番外編では、時は流れて、悠理は眞矢歌と結婚し、悠理と実里の娘理乃は三歳になっています。
 なので、今回のお話は、時期的には、その番外編と本編の中間に位置します。番外編の設定をもちろん、今回もそのまま使いました。
 本編の最後は、実里が無事出産し、悠理が去る場面で終わりましたが、こうして改めて彼のその後を描いてみると、彼の葛藤はまだまだ続いていたのだなと感じました。
 本編は実里には柊路がいるという少しは希望がある終わり方でしたが、悠理は本当に自らの存在すら消して去るような終わり方だったので、少し気になっていたのです。
 

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[レビュー]

  • [評価] ★★★★★
    お久しぶりです

    本編と続編の間のお話なんですね。

    続編を読んだ時、悠理に奥さんがいて正直「速っ」って思ってました。

    真矢歌さんだからですね

    深く悔い、堕ち、自分を見つめ、上がって、希望を持つ。

    きっと長い時間がかかったはずだし、もしかしたら挫折してたかも。

    彼女がいたからなんですね

    守るものがある時の悠理は男前です

    やっぱり萌未さんの作品は深いですね

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