短編集
第11章 『北斗の男2』
修行のね、仕上げです。
69階に着いた私はね、綺麗な女性に別れを(心の中で)告げて、廊下を歩いてたんです。
真っ直ぐ。
修行中の身ですからね。
そしたらね、白い服を着た女性がいる部屋に入ったんです。
惑わされた訳じゃないです。
真っ直ぐ歩いただけ。
もう色気には惑わされません。
…は?
何?
お前が色気に惑わされない訳がない、と?
「女性」で片付けないで、年齢とかいってみろ?
…嫌な人ですね。
女性は、かなりのべっぴんさんでいらっしゃいました。
なるほどね…ってどうでもいいじゃないですか!
もう。
突き当たりに椅子が置いてありましてね。
アゴヒゲを蓄えた白い服を着た爺さんが座ってましてね。
すぐにね、わかりましたよ。
ただ者ではない、ってことがね。
爺さんが聞いてきましたよ。
「どうしましたかな?」
…この余裕、やはり出来る!
「何がお望みですか?」
…達人だ!これは、正直に言うしかない!
私は観念して言いましたよ。
「人差し指でどこまで出来るか、知りたいんです!」
「わかりました」
…さすが、達人!話が早い!
それで、私、ベッドに寝かされて、爺さんが人差し指を肛門にズンですよ。
いんぐりもんぐりですよ。
頭真っ白。
我が生涯に一片の悔いなし、昇天!ですよ。
前立腺なんとか、刺激ですか?
気持ちよかったです。
え?
そこは気持ちよくなるところじゃない?
そこはただの肛門科だ、と。
そんなこと言いますか。
私の拳の師匠の爺さんに向かって。
ただの肛門科?
「君は何も悪くないことが人差し指でわかった」
って言ってくれたんですよ?
ガンじゃないことまでわかるんですよ?
心に安心、体に健康を与える人差し指の技。
師匠の人差し指は心技体を極めてるんですよ。
ええ。
今日も修行に励みます。
技を盗むために肛門にズンです。
…ちょっとお尻痛いですけど。
この話、内緒ですよ…?
おしまい。
69階に着いた私はね、綺麗な女性に別れを(心の中で)告げて、廊下を歩いてたんです。
真っ直ぐ。
修行中の身ですからね。
そしたらね、白い服を着た女性がいる部屋に入ったんです。
惑わされた訳じゃないです。
真っ直ぐ歩いただけ。
もう色気には惑わされません。
…は?
何?
お前が色気に惑わされない訳がない、と?
「女性」で片付けないで、年齢とかいってみろ?
…嫌な人ですね。
女性は、かなりのべっぴんさんでいらっしゃいました。
なるほどね…ってどうでもいいじゃないですか!
もう。
突き当たりに椅子が置いてありましてね。
アゴヒゲを蓄えた白い服を着た爺さんが座ってましてね。
すぐにね、わかりましたよ。
ただ者ではない、ってことがね。
爺さんが聞いてきましたよ。
「どうしましたかな?」
…この余裕、やはり出来る!
「何がお望みですか?」
…達人だ!これは、正直に言うしかない!
私は観念して言いましたよ。
「人差し指でどこまで出来るか、知りたいんです!」
「わかりました」
…さすが、達人!話が早い!
それで、私、ベッドに寝かされて、爺さんが人差し指を肛門にズンですよ。
いんぐりもんぐりですよ。
頭真っ白。
我が生涯に一片の悔いなし、昇天!ですよ。
前立腺なんとか、刺激ですか?
気持ちよかったです。
え?
そこは気持ちよくなるところじゃない?
そこはただの肛門科だ、と。
そんなこと言いますか。
私の拳の師匠の爺さんに向かって。
ただの肛門科?
「君は何も悪くないことが人差し指でわかった」
って言ってくれたんですよ?
ガンじゃないことまでわかるんですよ?
心に安心、体に健康を与える人差し指の技。
師匠の人差し指は心技体を極めてるんですよ。
ええ。
今日も修行に励みます。
技を盗むために肛門にズンです。
…ちょっとお尻痛いですけど。
この話、内緒ですよ…?
おしまい。