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短編集

第13章 戦えメロンパン

「戦えメロンパン」

しっかし、何をどーすりゃこーなるの?

はあ。

ため息をついて、メロンパンはうなだれた。

全く、ものさしやのっぺらぼうは役に立たない。

私が斬ったのはボスだと思ったのに、子分Aに過ぎなかった。

いや、Bか、Cかもしれない。

どーでもいいけど。

とにかく目の前の問題は、ボスをやりそこなって、追いかけられて、ラーメン屋「頑固者」の裏手で、ゴミ箱に隠れるハメになったということ。

せいたかのっぽのものさしの情報で、ボスの居どころを掴んだ私は、まるで凹凸のない顔をしたのっぺらぼうの手引きでボスに近づいたのだ。

ものさしものっぺらぼうも私の仲間だ。

せいたかのっぽは背が高くてきっちりした性格だ。

情報収集はお手のもの。

のっぺらぼうは小柄だが、変装して敵の組織に入るのが得意。

無口なのがたまにキズ。

そういう私はメロンパン。
可愛いでしょ?

スリーサイズは、、、

メロンパンよ。

でもいいの。

そんな私に敵は油断するのよ。

ぽじてぃぶしんきんぐ。

…うぜぇってか?

斬るよ、オマエ。

ああ、そんなこと言ってる場合じゃなかった。

私は今、ゴミに埋もれてるんだった。

子分DEGはやり過ごしたわ。

あれ?

Fはどうしたのかしら?

まあいいわ。

どうせ見分けがつかないから。

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