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短編集

第5章 イブと自販機と男

男は家に向かって歩き出す。
家といっても、単身赴任のアパートじゃない。

―家に帰ろう!

男の手にはミルクティー。

妻の好きなミルクティー。

娘にはクリスマスのプレゼント、買って帰ろう!



男の足取りに、もう迷いはなかった。
たとえ、道がわからなくても。
…前へ、進め!




おしまい。

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