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短編集

第6章 Mファンと女

「どんどん液が入っていくわよ~溢れそう…もらしちゃう?でも…我慢しなさいよ?」

―確か、電動ホースは溢れる前に自動で止まるんだが…それに液ってなんだよ?!灯油って言えよっ!

灯油缶が満タンになる。

「あっは…満タンになったわよ?どう?ほれほれ?」
女は蓋をしないで満タンの灯油缶を揺らす。

―ばかやろー?!こぼれるだろ?!

「だぁめ。我慢しなさい。」

ユサユサ。

―こぼれるっ!こぼれたら困るのお前なんだぞっ?わかってんのかっ?

ぴちゃん!

少しこぼれて、灯油が缶を伝って流れ落ちる。

「あ~ら、やだ。出ちゃったの?我慢しなさいって言ったのに。ダメな子ねぇ。ほらふいてあげる。」

―いや、だからこぼれるって言っただろー?こぼしたのはあんただよっ!

女は布で灯油缶と床にこぼれた灯油をふいた。

「きれいきれい☆いい子でちゅねー、でもぉ…我慢できない子には穴をプラグで塞がなきゃ」

女は灯油缶に栓をして、キュッと締めた。

「これでもう大丈夫。出したくても出せないわよ?ずっとそうしてなさい。」

―特別みたいに言うなよっ!栓をするのは当たり前だっ!

女は灯油缶を抱えると、ファンヒーター本体に戻す。
「んっと、挿入完了!」

―挿入とか言うなよっ!…ん?いや挿入であってるのか?別に日常でも使うか…いや、でも俺は悪くないっ!

バタン!

ファンヒーターの灯油缶の取り出し口の蓋を女は突然閉めた。

「なに?その不服そうな顔は?もっといじめて欲しいわけ?全く、ド変態のブタ野郎ね。」

―意味わかんねぇよっ!!

女は運転ボタンを押す。

―あっ!押しやがったっ?

「楽にしてあげるっ!」

ぶ、ぶ、ぶ、ぶ、ぶふぉん、ごぉー!

ファンヒーターの電源が入り点火し、暖かい空気が送られてくる。

「あ~あ、いっちゃった…」

―…。


これが巷でウワサの給油プレイ。

あなたも一度いかがですか?




おしまい。

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