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短編集

第6章 Mファンと女

「じゃあ、あなたに中だししてあげる。何?欲しいんでしょ?」

―いや、俺はただ灯油を入れてくれたらそれでいい…
「やっぱり欲しいんじゃない~じゃあ注ぎ込んでアゲル☆」

女は電動ホースの電源を入れた。
ヴィーン…とホースが音を立てる。
ホースの先っぽが灯油缶の中で揺れ、カチャカチャと聞こえる。

「ほら、これぇ!気持ちいいでしょ?どう気持ちいいのか言ってごらんなさいよ!」

―頼むから、早く給油しやがれ!

女は無言で灯油入りのポリタンクにホースの反対側を入れた。
ホースが灯油を吸入し、そして灯油缶に給油が始まる。

「じょぼじょぼ…あっ!ホースが脈打つみたいにビクンビクンしてるわよ!」

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