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短編集

第11章 『北斗の男2』

「北斗の男2」
あっ!
やめて!
そんなっ!
無理無理無理!
ダメだって!
そんなこと言っても!
もう話すことなんてないって言ってるでしょ!
そんな無理やり引っ張らないで!
あれ1回きりの予定だったんだから!

…えっ?
何?
つべこべ言わずにやればいい?
いや、だから!
無理なものは無理!
だってネタないもの!
話すことないもの!

…えっ?
何?
調子こくんじゃねぇ?
いやいやいや、調子こいてたからできたんですって!

え?
何?
じゃあ調子こけ?
どっちなんですか!
こくなとか、こけとか、いったい、どっちなんですか!
こけるもんもこけませんよ!

え?
何?
逆ギレかと?
いや、そうじゃなくってぇ…そおいうわけじゃなくってぇ…。

無理だから!
もう無理!
ない!
終わり!
おしまい!
さよなら!
バイバイ!
シーユー!
アディオス!
再来!



え?
何?
取り敢えず、こっちへ来い?

いや…ちょっ!
引きずらないで!
痛くしないで!
そんなにしたら!
出ちゃう!
出ちゃう!
出ちゃうから!
やめて、止めて!
やめて、止めて!
やみて、とみつてたとわぁ~~っっあああああ!


『ほあたぁっあ!!!』



―お前は、もう死んでいる。


グスン。

だから、言ったのに…。



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