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メイド喫茶へようこそ

第11章 翠の場合~本当に私のこと好き?

閉店時間が近付いてきて、お客さんも少なくなってきた。

私はテーブルの紙ナプキンとかを補充しようと裏に行く。



「斗真」



そのときちょうど、オーナーが斗真くんを裏に呼んだ。



「今日ちょっと用事があってもう出なきゃいけないんだ。店の閉め作業任せるよ」
「はい、分かりました」
「頼んだ。じゃ俺は行くから」



オーナーは裏口から店を出て行った。



チラッ…



斗真くんの方を見ると目が合った。



「聞いてた?」
「うん」

「閉め作業やらなきゃいけなくなったから、今日は先に帰ってて」
「え……」

「待たせちゃうし、遅くなっちゃうからさ。ゴメン」
「……分かった…」



不安なときほど一緒にいたいのに…

こんなときに限ってツイてないな……

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