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メイド喫茶へようこそ

第11章 翠の場合~本当に私のこと好き?

「お疲れ様でした~」



営業時間を終えて、女の子たちが帰って行く。



「翠ちゃん、帰ろ~」



声をかけてきたのは奏ちゃんだった。



「あ、うん…」



レジのところで作業をしている斗真くんに挨拶をして店を出る。



「お疲れ様です」
「お疲れ様~」



バタンッ…



外に出た途端襲う冷たい空気に肩をすくめる。



「ひえ~寒いねぇ~」



奏ちゃんはマフラーに鼻の近くまで顔をうずめてる。



「ほんと寒いね~」



こんなとき、やっぱり隣には斗真くんがいてほしい…

暗くなった道を歩きながら、そんなことを考えてる。

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