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メイド喫茶へようこそ

第3章 綾音の場合~お子様ランチ~

私は、藤崎綾音。

『sweet』でバイトを始めて3ヶ月が経ったところ。

最初はすっごく緊張したけど、少しずつ慣れてきて、最近ではご主人様たちとの会話も楽しめるようになってきた。




でも…
あの、VIPルーム。

まだ入ったことないんだよね…

中で何が行われてるかは知ってるんだけど、まだ指名されたことないからな。

あんまりHの経験もないし…
指名されたらどうしよう…!

上手にご奉仕できる自信ないよ~!






「………はぁ」

「綾音、どうしたの?溜め息なんてついて」





声をかけてくれたのは、かおりさん。

『sweet』のベテランメイドさんのうちのひとり。

とっても美人なんだけど、さっぱりした性格で、とっても頼りがいのある先輩。

みんな、お姉さんみたいに慕ってる。





「なにか悩みでもあるの?」

「……はい。私まだ…VIPルーム未経験だから、もし指名されたらどうしようって、今から不安なんです」

「そんな心配することなんてないのに!
正直に、初めてなんですって言えば、ご主人様がリードしてくれるって」

「……そうだといいんですけど」





かおりさんが言ってくれたみたいに、リードしてくれるご主人様ならイイなぁ。

ん~…でも、やっぱり不安…

まぁ、指名されることはないかもしれないけど……

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