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Tomerarenai

第3章 3 放送



コンコン…。



「失礼します」



恐る恐る扉を開ける。



やっぱ怖い。



「あ、入れよ」



奥の方でお茶を入れている男の子。



二重でイケメンで…優しそう。



「何…見とれたか?」



「そんなんじゃ、ありません」



優しそうなのは、見た目だけだったか…。



「名前…何?」



「前田…春風です」



「俺は沢口秋夢だから…てか



名前似てるな…」



「はい…」



緊張をほぐしてくれるような感じだけど、



全身が震えてしまう。

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