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僕のこたえ

第5章 僕の初デート

「やっぱり私を好きになる事はなさそうだね…」


そう言って、ホームを眺めた。


「ごめん…君を好きになれれば、どんなにか楽しいだろうとは思うよ」


本気でそう思った。

別にキライじゃないし、二人で過ごす時間は決して居心地悪いわけではなかった。


「もう、いいよ。分かってる…」


彼女は一度俯いてから僕に笑った。


その笑い顔が胸に突き刺さり痛かった。


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