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僕のこたえ

第5章 僕の初デート

その時電車が来た。


電車のドアが開き、乗ると時田さんも乗ったかと思ったのに、
乗らずにドアが閉まってしまった。


電車がゆっくり走り出した。


時田さんは笑って手を振った。


僕は時田さんをずっと見ていた。


遠くなる時田さんは最後俯き、メガネを外し手で顔を覆っていた。


ごめん…


時田さんを好きになれずに…


本当にごめん。


時田さんは顔をあげる事はなく最後は豆粒のようになって見えなくなった。



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