ホストクラブの罠(不良総受け)
第9章 見てはいけないもの
引き締まった上半身を惚れ惚れしながら、まるで舐める様に見てしまう。
―――――あっ
何やってんだ俺。
相手は恭平だぞ!?
男だぞ!?
何じっくり舐めるように見てんだよ俺。
正気に戻れ。
その時の俺はなんだか少女みたいだったと思う。
『あの人超かっこいいよね♪』
『腹筋いい感じ!』
『あ~抱いて欲しい♪』
『あの人なら何されてもいい!!』
とまぁ・・・
そのへんの女子高生なら言ってもいいと思う。
うん。
でも・・・
俺が言ったらおかしいだろ・・・
ってか思った時点で俺ってヤバイ?
頭を勢いよく振りながら、俺は服を手に取る。
下着をはこうと片足を上げた瞬間だった・・・
ツーーー・・・
「・・・ん?」
ふと足を伝うドロリとした感触に俺は慌ててそこに目をやった。
これ・・・
恭平が中出しした・・・・
「どうした?何固まって・・・」
「お前・・・中出ししていいなんて・・・俺言ってねぇぞ!!
ナカから出てきて気持ちわりぃじゃねぇかよ!!」
「あ?出ちまったんだから仕方ねぇだろ。」
ふーっと煙を吐き出しながら俺に近寄る恭平。
おい・・・
今近寄んな・・・
なんかさっきから動悸が激しくて・・・
おいっ・・
待て、コラッ!
ち・・・ちけぇよ(涙)
俺のすぐそばまで来た恭平に思わずドキドキしてしまう。
「な、なんだよ!!
近寄んじゃねぇよ!!」