ホストクラブの罠(不良総受け)
第10章 とまらない
――瑠希視点――
部屋を飛び出した俺はそのままスタッフルームへと逃げ込んだ。
着衣の乱れを直しながら、さっきまでの行為を思い出す。
恥ずかし過ぎる・・・
あんな声だして・・・
あんなの俺じゃねぇだろ。
恭平に抱きしめられて
ドキドキして・・・
キスされて・・・・
感じて・・・
何度もイカされて・・・
なぜだか溢れてきた涙。
大和の時に感じたのとは違う感情。
俺は・・・
きっと
恭平の事・・・・
好き・・・・なんだ。
抱きしめられた背中が
今も熱くて。
キスされた唇が
物足りなさに震えてる。
繋がってた事が
なぜだかこんなに愛おしい・・・。
じゃあこの涙は・・・・何?
少しの胸の痛みと、モヤモヤした感じを残し、俺はフロアへと戻った。