ホストクラブの罠(不良総受け)
第10章 とまらない
――※恭平視点※――
あぁ・・・
気づかなくていいことに気づいちまった・・
俺が・・・
まさか瑠希を好きになるなんて。
ああやってキスをしたいと思ったり、
抱きしめたいと思ったのなんて実は初めてで・・・
正直自分でもビビってる。
女相手にも抱いたことない感情。
これが
恋ってやつか・・・
タチが悪ぃな。
出て行った時の瑠希の顔がいまだに脳に焼き付いてる。
恥ずかしそうに顔を真っ赤にして・・・
だけど
精一杯の捨て台詞を吐いて。
可愛くてたまらなかった。
情事をすませたあとの部屋にいるのはさみしい。
ポツンと一人ため息を吐く。
そしてまたタバコに火をつけて、俺は部屋を出て行った。