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ホストクラブの罠(不良総受け)

第12章 大和の戦略



――瑠希視点――




す・・・・き・・・??



自分の耳を疑った。



空耳?

幻聴?



今・・・

恭平が言った言葉が信じられない。



「な・・・・っ」




驚きのあまり絶句。

口をパクパクさせながら恭平を見る俺はさぞかしアホらしかっただろう。



ドキドキと心臓がはねる。

次第に顔が紅潮していくのがわかった。



恭平はいつも通りのクールな顔で俺を見ている。

ポケットからタバコを取り出し、慣れた手つきで火をつける。



紫煙を吐き出しながら俺の首元に顔を寄せる恭平。


流れるような作業に俺は固まったまま。




ちゅっ・・・

ちゅくっ・・・・


「あっ!!!なにやって!?」


「お前がさっき大和にしてもらってた・・・消毒??」




しょ、消毒って!!!!
おいっ
なんだよ!




ちゅぅぅ・・・



「っ・・・・・!!!」



「これで大和の痕は消した。
ほら、さっさと帰れ。また透吾さんと大和に襲われたくなきゃな。」




そう言い残し恭平は颯爽とその場を去った。

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