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ホストクラブの罠(不良総受け)

第13章 透吾vs大和



次の日


夜7時、店の前に俺は来ていた。


大和とココで合流して居酒屋で飲む予定にしていた。


だけど7時になっても大和は来ない。



「おっせーな・・・」



「おい瑠希。なにやっているんだ?」


「あ??」


後ろからする声に俺は振り向く。

そこにいたのは透吾だった。

私服の透吾を見るのは初めてだった。清潔感のある格好に、派手すぎないアクセ。


「誰か待っているのか?」


「別に・・・」


「なんだ?言えないような相手なのか?」


「大和だよ。別に透吾に関係ねぇだろ?」


「大和?ふーん。
お前はまだ大和の事振り回してるのか?」



鋭い視線に俺は一瞬目を背けた。





なんで俺が睨まれなきゃなんねぇんだよ・・・



「べ、別に・・大和が今日誕生日だから一緒に飲みに行くだけだし。」


「大和がお前の事好きだって分かっての行動か?」


「なっ!!」


「気づかないとでも思ったのか?
大和を見てればわかる。お前の事好きで好きで仕方ないって感じだ。」


「誕生日くらい・・・優しくしてやりてぇって思うのは、イケない事かよ?
俺にとってあいつは大事な仲間だし、後輩だし。
一緒に飲みに行って何かあるわけじゃねぇし・・・」


「瑠希は馬鹿なのか?」


「あっ??」


「好きな奴と2人で飲みに行って、その後何もないってどうしていいきれるんだ?」


「そんなのあるわけっ」



バンッ―――――


「くっ!」


不意に身体が押さえつけられる。

目の前には透吾。

両手首をひとまとめにされ、上に持っていかれる。


「いっ・・・てぇなっ!!」







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