
ホストクラブの罠(不良総受け)
第13章 透吾vs大和
酒が運ばれて来て
適当につまみを頼んで、
乾杯をして自分の生ビールを一気に飲み干す。
ごくごくと喉を潤すと
俺は盛大にぷはーっ!と息を吐いた。
「瑠希さん。今日は飲みましょうね!どうせ透吾さんのおごりだし!遠慮もいらないっすよね!」
イヤミを込めた笑みで透吾さんを見やりながら俺は言った。
「おう!大和もいっぱい飲めよ?
今日は昔みたいに朝まで飲み明かそうぜ~!」
ご機嫌な瑠希さんが可愛い。
今二人きりなら・・・
間違いなくキスしてる。
しばらく3人で飲んでいた。
酒もすすんで会話も弾んだ。
客の話やら接客業に関する話まで、ほぼ店の話だったがそれなりに楽しかった。
なんせ瑠希さんが隣で笑ってる。
俺にはそれが幸せでたまらなかった。
透吾さんがついて来た事は誤算だったけど、歯止めがきいて逆によかったのかもしれない。
