
ホストクラブの罠(不良総受け)
第14章 もう一度
これ以上考えるだけ無駄だ。
そう思った。
この感情に嘘がつけないなら
いっそ瑠希と正面から向き合おう。
「瑠希・・・」
俺の声に
瑠希は反応しない。
「とりあえず、ここじゃなんだ。
うちに来い。」
さすがに早朝の公園でずっと抱き合っているわけにもいかず、俺は瑠希の手を引き自分の家へと戻った。
公園からそう遠くないのが幸いして通行人に出会う事はなかった。
玄関で一瞬入るのはためらう瑠希がいた。
「入れよ。」
俺はそのまま手を引き瑠希を部屋へ招きいれた。
