
ホストクラブの罠(不良総受け)
第14章 もう一度
―――――続けて恭平視点―――――
瑠希が視線を合わせる。
少しだけ戸惑いも見えた。
「俺も・・・・多分・・・そう」
「えっ・・」
俺も・・・って
「瑠希・・・お前も俺の事好きって思っていいのか?」
「・・・ん」
少しだけ頷く瑠希はそのまま視線を外してしまった。
照れてるのか顔は真っ赤だった。
同性に対して可愛いなんて思った事はもちろん今までなかった。
愛だの恋だの深く考えた事もなかった。
なのに・・・
そのまま軽く頬にキスを落とす。
瑠希は照れくさそうに俺の顔に手を押しやった。
「やめろよばか」
「両想いってわかったのに?」
「なっ!!」
「俺に触られるの嫌なのか?」
「そんなこと・・・言ってねぇよ」
視線が絡む
今までの葛藤とか全部嘘の様にスッキリしていた。
