ホストクラブの罠(不良総受け)
第3章 危険な香り
ガチャッ―――――
「へ?」
俺はこの時、きっと世界一間抜けな声をあげただろう。
「何やってんのお前。」
「きょう・・・へ・・・」
しっかりとスーツを着込んだ恭平は俺のもとまで歩み寄ってくると、ソファーの肘掛の部分に腰をかけてタバコに火をつけた。
「フーー。
また透吾さん?」
俺は泣きたくなりながら小さく頷く。
まさか他人に自分がオナニーするところを見られるなんて・・・
死にてぇ(涙)
「お前さぁ・・・
はぁ・・・
まぁいいや、とりあえずヌケよ。
出さなきゃ辛いだろ。」
「やだ、ハァ・・
お前がいんのに・・・できね・・・
早く・・・でてけ・・・」
俺は小さく首を振りながら疼く下半身を必死に鎮めようとした。
もちろん頑張ってどうにかなるものでも無く、俺のイキかけだったペニスはだらしなく蜜を垂らしていた。
「俺はお前呼んでくるように店長に言われてんだよ。
だからさっさとしろ。」
俺から視線を外し、斜め上を見ながらタバコをふかす恭平。
視線を外したのは、きっと俺を気遣ってのことだろう。
だけど・・
気遣うなら・・・
とっとと外にでてくれ!!!!