ホストクラブの罠(不良総受け)
第5章 危険な男
グイッ―――――
腕に感じるかすかな痛み。
透吾の腕をするりと抜け
俺はいつの間にか大和の腕の中にいた。
俺より少し高い大和の首筋に頭を埋めるような形で抱きしめられ、一瞬ドキリとする。
大和とこんなに密着したのは初めてだ。
先程まで散々弄られていたアナルから指は抜かれ、勃起していたものをしごいていた指も解かれていた。
安心したのも束の間、大和と透吾が会話をはじめる。
なぜかピリピリと痛いくらいの空気。
「なんのつもりだ大和。」
「なんのつもりだ。はこっちのセリフです透吾さん!」
「見て分からんのか?
教育してやってるんだ。」
そう言いながら俺のお尻を撫でる透吾。
その手を思いっきりはたきながら、大和は透吾を睨みつけていた。
「瑠希さんには触らないでください!」
必死な顔の大和に、一瞬だが透吾がひるんだ。
「瑠希さん、行きましょう。」
グイっと肩をつかまれたかと思うと、フワッと宙に浮く。
「ちょ・・・ま、まて・・・
こんな格好・・・大和・・」
「ちょっと黙っててください。」
黙っててって・・・・
お姫様だっこされて、
だまってられるかぁぁぁぁ!!!