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ホストクラブの罠(不良総受け)

第6章 媚薬効果



――※続けて恭平視点※――






ストックルーム




バタン―――――



「透吾さん!」


「ん?恭平か。
珍しいな、どうした?」


「やりすぎですよ。」


「あ??」



なんのことだかわからないというように首をかしげる透吾さん。


いきなりノックもせずに入った来た俺の事を鬱陶しそうに睨む。




このストックルームは店で使う酒などの保管庫だが、今はおもに透吾さんのお仕置き部屋となっていた。

まるで自分の居場所かのようにソファーベッドと小さなテーブルが置かれている。



そのソファーに座り、テーブルに足をのっけた行儀の悪い格好で透吾は言う。

「お前が何を言ってるのかが全くわからない。」


「瑠希の事です。
媚薬仕込んで新人やるのもいい加減やめたらどうですか?」



タバコに火をつけながら透吾は足を下ろす。

ふぅと白い煙を吐き、スっと俺を見ると小さく笑った。



「なんだ・・・あいつのことが気に入ったのか?
お前が他人に興味を持つなんて珍しいじゃないか。」


「そんなんじゃないです。」


「だが、残念だったな。
相手は俺じゃない。
確かに媚薬仕込んで教育してやろうと思ってたが、いいところで持って行かれたからな。」





「もっていかれた?」



「あぁ。だから俺はやってない。」








透吾さんじゃない?

じゃあ誰だ?

あんな生意気なクソガキやりたい奴なんていんのかよ・・・









結局、


仕事もてにつかず、瑠希をやった奴もわからないまま、俺は帰路についた。

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