
ホストクラブの罠(不良総受け)
第6章 媚薬効果
――※続けて恭平視点※――
「お前今日は帰れ。
タクシー呼んでやるから。」
「いい・・」
やっと顔を上げたかと思えば、泣きはらした顔。
「よくねぇだろ!そんな青い顔して!」
「ほっとけよ!お前にかんけぇねぇだろ!!」
必死になって俺を睨む瑠希。
何をそんなに怯えてんだよ。
「はぁ・・・・・・こい」
俺は瑠希の腕を強引に引き店を出ると、すぐ隣のマンションへと歩いた。
15階までエレベータであがり、マンションの一室の鍵を開けると、室内に入り瑠希をベッドに寝かせた。
「どこだよ・・・ココ」
「俺の家。
寝てろ。帰りたくなったら勝手に帰ればいい。
鍵はポストにでも入れとけ。」
「でも・・・」
「俺は仕事戻るから。」
そう言って俺はマンションをあとにした。
あいつ、誰にやられたんだ?
まぁ
透吾さんだろうな・・・
ってか、
俺いつからこんな面倒見よくなったんだよ。
今までならほっといてた。
俺
どうしちまったんだ・・・
なんだかモヤモヤする。
店に帰り、そして店長に瑠希が体調不良で帰ったことを伝えた俺は、すぐに透吾さんのもとへ向かった。
