ホストクラブの罠(不良総受け)
第7章 たった一言
――※大和視点※――
あれから1ヶ月たっていた。
瑠希さんから何度もメールや電話をもらった。
嬉しい半面、何を言われるのかわからないという恐怖。
自分がまいた種だ。
瑠希さん・・・
怒ってますか?
俺があんなかたちであんたを抱いだこと。
あんたを傷つけてしまったこと。
裏切られたと思っていますか?
ねぇ・・瑠希さん。
俺、あんたの事が好きなんです。
ずっとあんたの事が・・・
きっと軽蔑しますよね?
俺は女じゃねぇぞ!って怒りますよね?
でも
そんなのわかってるんですよ。
わかってるから言えないんです。
一度だけでいいから抱きたいってずっと思ってたんですよ。
だけど・・・
一度じゃ足りなくなってる。
俺の身体が、心が、瑠希さんを求めてる。
今会ったら、また酷い事してしまうんじゃないかって・・・。
『電話にでろ』って何度もメールしてくれた瑠希さん。
俺、なんて言えばいいんですか?
ねぇ・・・
教えてください。
なんて言えば許してくれますか?
ホントは会いたい・・・
声が聞きたい・・・・・
触れたいのに・・・・