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第6章 熱意と決意


教室を出ると、行列はさっきよりも増えていた。


追加分も怪しいかもな…

そう思いながら廊下を進むと、ギターケースを背負った人が何人かいるのを見かけた。



そうだ…

祭りのメインイベントが、これからあるんだよな…



気付けばオレは、ギターケースを持ってる人やバンドしてそうな雰囲気の人を目で追っていた。




「坂本くんっ…」



少し離れた所から木下の声がする。
振り返ると木下は、人混みに紛れていた。



「…っ」



木下の存在を忘れていたことに気付く。
オレは慌てて人混みをかき分け、木下の元に歩み寄った。



「ごめん、気付かなくて…」



そう言ってオレは、木下の前に手を差し伸ばした。





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