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第6章 熱意と決意


ゆっくり振り返ると、私服姿の高藤さんと目が合った。


「…」

「おはよ」


高藤さんはいつもと変わらず、オレに微笑みかける。


「おはよ…ございます…」


少し照れながらそう言うと、


「あなたが卓也くんなのね」


高藤さんの隣にいた女性に話しかけられた。



「え?」

「はじめまして、私、菅生龍の妻やってます♪」

「えっ…」

「キミイって言うの、よろしくね」

「ええええっ!?」



あまりに突然なことで、オレは大声を出してしまった。

また周りの視線を集めてしまう。



「あは、ちょっと向こうで話そっか」



キミイさんはそう言って、人混みの中をかき分けて行った。

オレたちも後をついて行く。



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