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第6章 熱意と決意




間奏で、蒼士が前に出る。
オレの隣に並んで、ギターをかき鳴らす。

その姿は楽しくて仕方ないといった感じ。



目が合うと、蒼士は不敵な笑みを残して元の位置に戻って行った。







後半に入ると、更に会場は盛り上がる。

ハンドクラップが巻き起こった。





飛び跳ねる者、続出!





そんな反応を見て、オレも飛び跳ねる。





もう、楽しくて仕方ない!!







夢にも見なかったことだよ
こんな自由な世界への扉を叩くことになるなんて

君は独りじゃない







ああ…

この歌は、今のオレのためにあるのかもしれないな。





一瞬、ここよりもたくさんの観客に包まれてステージで歌ってる自分が垣間見えた。



もちろんそばには、高藤さんや菅生さんや蒼士がいる。







こんな夢を過ごすのもいいかもしれない…






オレは心地良い空間に酔いしれた。










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