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第6章 熱意と決意





「!」




ジェイソンの素顔が露わになった。


オレはその姿を見て目を丸くする。




「マサ!!」




オレの声が、周りの叫びにかき消された。


一気に黄色い声が飛び交う。






デュランのマサは二ヤッと笑い、近くにあったマイクスタンドに口を近づけた。




《おまえら、盛り上がってるかー!!》





そう叫んだ後、再び演奏が始まる。

奥から、ギターを弾きながら蒼士が現れた。



オレはその姿にホッとする。




再び力強いギターのリフが繰り出される。

歌い出したのは、マサ。



マサの太くてハスキーな声が会場に響きわたった。






こうしてサプライズパフォーマンスも含め、約11分超えの長い演奏は終わった。






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