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第6章 熱意と決意


よく見るとおじさんの足元に、『ペットショップ 月夜野』と書かれた木箱が置いてあった。



そういえば駅前に小さなペットショップ屋があったな…

一回も入ったことなかったけど…




「そっか、みんな引き取られたんだね…」


キミイさんは寂しそうに呟く。


「実は経営が苦しくてね…ほら、近くにホームセンターが出来ただろう?あの影響で客がパッタリ来なくなってね。だから、これを機に店を閉めようかと思ってね…」


「そうなんですか…」


「どうだい?君たち、良かったらこの子たちを引き取ってくれないか?安くしとくよ」


「えっ…」



オレは残されたうさぎたちを見つめた。
つぶらな瞳に、ピンと立った耳…
もぐもぐした口元…
めちゃくちゃ可愛すぎる!


だけど飼育するとなるとなぁ…
オレめんどくさがり屋だし…
無理だろな…





「なに、うさぎ?」


突然オレとキミイさんの間から、菅生さんが割って入ってきた。


「へぇ、こいつかっこいいじゃん」


そう言って黒いうさぎの頭を撫でる。




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