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第9章 funky&crazy



「相変わらず勝手な奴…」



はあ、とため息を吐いた後、卓也は腕を伸ばしながら再びベッドに倒れ込んだ。
天井を見つめながら、昨夜の出来事を思い出す。



(あのCDを聴いた時…
ユキさんが高藤さんをすごく大事にしてたってことが、ひしひしと伝わってきた。

きっと2人は、固い絆で結ばれてたんだ…)



初めて会った時、拓哉はすごく驚いた顔をしていた。
あれは、デュランのチケットが手に入ったからじゃない。
卓也の声がユキとそっくりだったからだ。



(やっぱり高藤さんは、ユキさんの面影を追ってオレを…)



卓也はグッと歯を食いしばった。



(なのに、なんで…好きになっちゃうんだよ、オレはっ…!)





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