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第9章 funky&crazy



(ステージかぁ…気持ちよかったなぁ…)



「…曲は?何やるんだよ?」



卓也はとりあえず聞き返してみた。
ドラムの佐藤の表情が明るくなる。



「ディープ・パープルって知ってます?『Burn』と『smoke on the water』をやろうかと思って」

「ディープ・パープルか!名曲じゃん!」

「僕たちみんな、60~70年代の洋楽ロックが好きなんです。ディープ・パープル、レッド・ツェッペリン、ピンク・フロイド、ジェフ・ベックとかね…」

「へぇ~、あっ、ツェッペリンは聴いたことあるぜ。あれだろ?え~と…天国の…」

「て、天国の階段!」



そばにいたギタリストの遠藤がどもりながら叫ぶ。



「そうそう、それ。うちの父ちゃんが好きでさ~、小さい頃100回くらい聴かされたんだよなぁ」






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