無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「じゃあそんなに好きならツェッペリン弾けばいいじゃん？」



順平がそう言うと、遠藤と佐藤が首を左右に振った。



「無理無理！まだそこまで演奏するレベルになってないし、ディープパープルでもいっぱいいっぱいですよ」



ドラムの佐藤が苦笑する。



「…でも、ぼ、僕はいつか弾けれるようになりたいな。高校…卒業するまでは絶対に…僕の心を突き動かした、『Heartbreaker』を弾きたい…」



遠藤は俯きながらも固い意志を見せた。
揺るぎないその姿勢に、卓也の胸が熱くなる。