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第9章 funky&crazy



「戸惑ってる、ね…」



フウッと、龍は口から白い煙を吐く。



「もしかしたら…」

「ん?」

「いや、なんでもねぇ…つか、これからはうっかりてのはやめろよ?卓也に辞められたら困るからな」



そう言って龍は煙草を灰皿に押し付けた。



「…わかってるよ、気をつける。
さ、時間がもったいない、練習しようか」

「あ、あいつ今週は練習できねーぜ?」

「ん?」



龍は卓也が、他バンドでボーカルの助っ人を頼まれてることを説明した。



「はは、卓也くんの才能を認める輩が現れてきたね」

「うかうかしてると持ってかれちまうかもしんねぇな」

「大丈夫、今はアイドリングさせるにはちょうどいい。でもフル加速するなら、俺たちのエンジンが必ず必要だ」

「まあな」



2人はククッと笑って、再びスタジオの中へと入っていった。





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