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第9章 funky&crazy


この日、遠藤のプレイは最悪だった。


「はぁ…」


帰る方向が同じだったため、卓也は遠藤と一緒に帰ることになった。
当然のように木下ひろみも、空気のように卓也のそばにくっついて歩く。


「そんな落ち込むなよ、遠藤。大丈夫だって!あとまだ5日あるし」

「う、うん……で、でも…」


遠藤は緊張しすぎて何度も頭が真っ白になってしまった。
このままではライブをするのも怪しい。



「うーん…」


なにか克服する方法はないかと考えていると、横道から見知った顔の男性が歩いてくるのが見えた。


蒼士だ。



「よぉ♪」

「……」


卓也を横目でチラッと見るが、そのまま素通りする蒼士。


「…おいっ!無視すんなって!」

「話しかけるな」

「はぁ?相変わらず嫌な奴だな、お前」

「アホと関わるとろくな事ないからな」

「あ~ん!?」

「離れろ、アホがうつる」




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