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第9章 funky&crazy


「あ、の……!」


ふと2人の会話を遮る声が後ろから響いた。

振り返る蒼士と卓也。



「あ、あのっ…あ、アールグレイの…ギタリストの方ですよねっ……!」


遠藤はどもりながら蒼士に声をかけた。



「あのっ…すごかったです!バンドバトル……感動っ…しました!」


顔を真っ赤に染めながら必死に伝える。


「……」


蒼士は顔色ひとつ変えず、遠藤を見た。



「あのっ…教えてください、どうしたらあんな、堂々とプレイ…で、できるのかっ……」




蒼士は小さく息を漏らした。


「…そんなこともわからず演奏しているのか?」


「えっ…」




「自分で考えろ」



そう一言呟くと、蒼士はきびすを返し歩き出してしまった。





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