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「爽やかで誠実そうなところが人気みたいだよ」

「へぇ……」

優花は正直意外だった。

確かに素敵な人ではあるが、派手な顔立ちでもなく「イケメン」という言葉とはちょっと違う気がしたからだ。

どちらかというと橘のような素朴さを感じるような、温かみのある好青年という感じがして、優花も嫌いではなかった。


ああいうタイプも人気が出るなら、彰人もそのうちモテ始めちゃうかも……


不意にそんな不安が優花の脳裏をよぎる。

とにかく早く彰人には目を覚ましてもらわないとっ！

優花は改めて直面している問題を再認識した。