テキストサイズ

……どうしてこうなった?

第11章 芹沢の入部試験

ゴールを決めた槍倉駿二は真っ先にアシストをした芹沢に飛び上がって抱きついた。

赤組チームメイトも一斉に芹沢のもとへ集まる。

部活の紅白戦ということも忘れたかのようにチーム全員がはしゃいでいた。

槍倉誠一は唖然とした表情でその様子を見ていた。


「馬鹿な……シュートじゃなくて、アシストだと……?」

芹沢が脇を通る際、槍倉誠一は思わず呟く。


「そう。作戦通り。みんなが俺をマークしてるのがわかったからな。俺が囮になって引き付けて駿二がシュートするって作戦だ」

芹沢は得意気に槍倉誠一に答える。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ