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……どうしてこうなった?

第12章 橘彰人の変化

着替えた橘は泥まみれになったユニフォームを丸めて持っていると優花が近づいて来た。

「お疲れ、彰人。かっこよかったよ」

笑いながら優花は橘が手にしていた泥まみれのユニフォームを受け取る。

「はっ! どうせ優花は愛しの芹沢様しか見てなかったんだろ?」

「そんなことないよ。ちゃんと彰人の練習見てたしスコアブックもつけてたよ」

橘の言葉が胸を痛めた優花だったが、表情には全く出さない。

「偉そうに言うことか。マネージャーなら当たり前だ」

吐き捨てるようにそう言うと怒ったように橘はさっさと帰っていった。

大好きな橘に誤解されたままというのは辛かったが、橘も陸奥とデートだとかいって部活を休むこともなく真面目に来ているので優花は安心していた。


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