テキストサイズ

……どうしてこうなった?

第12章 橘彰人の変化

「だって……最近なんだか彰人君忙しそうだし……なんか私のこと避けてるみたいだったから……
メールして断られたら怖いなって……直接会って話したかったから……」

「陸奥先輩……」

「そうやっていつまで経っても敬語のままだし……」

「ごめん……」

「よかったらうちに来てくれませんか?」

「い、今から?」

「迷惑かなぁ……」

「い、いいけどっ……お父さんとかお母さんは?」

「今日はいないの。だから大丈夫」


橘が承諾すると陸奥は少し先に止めてあったリムジンへと彰人を連れて行った。

こんな高級車で移動すると夢にも思っていなかった橘は汗で車を汚してしまわないよう、背中をシートにもつけず、緊張しきった状態で陸奥邸まで移動してきたのだった。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ