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……どうしてこうなった?

第12章 橘彰人の変化

柔らかい感触に脳の痺れを覚え、橘のアソコは更に血液が集中し、肥大した。

「嬉しい……」

そっと唇を離すと恥らいながら陸奥はそう呟いた。


ここまで来ては引き返せない。


芹沢と優花のやり取りを目の前で見て、橘は今まで感じたことのない黒い感情に気づいていた。

それが嫉妬であることはほどなく気づいた。

そしてその先にある自分の優花への想いに気づくのにもそれほど時間はかからなかった。

幼なじみだから、誰よりも優花を知っているから。

そんな慢心が橘の心を曇らせて、大切な感情を見落としていた。




俺は優花が好きなんだ。



それに気づいた時、橘は陸奥への気持ちを断ち切った。

そのつもりだった。

しかし悲しみを湛えたような陸奥の態度に流され、こうして部屋にまで上がりこみ、淫靡な気持ちに襲われて、唇を重ねてしまった。


俺は最低だ……

自己嫌悪に陥りながら、橘は陸奥の身体を抱きしめた。

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