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……どうしてこうなった?

第14章 もうひとつの恋の始まり

どうして俺が中野友美ちゃんとふたりきりで歩いてるんだ……


なんでもないフリをしながら槍倉誠一は手のひらにぐっしょりと汗をかいていた。



時は二時間前にさかのぼる。



部活が終わってブラブラしていた鎗倉に弟の駿二からメールが届いた。


『兄貴、買い物付き合ってよ』


先に帰っていた駿二からメールに誠一は気軽に変身した。

『いいよ。今どこ? 俺はセンター街のスポーツショップにいるけど?』

弟からはほどなく返信が届いた。

何通かのやり取りで時間と待ち合わせ場所が決まり、鎗倉は待ち合わせ場所に向かった。

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