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……どうしてこうなった?

第15章 優花の処女を捧げる日

「まぁ予選の途中で入れ替えもあるだろうしな。頑張るよ、俺」

「……私の話、聞いてましたか?」

うんざりする優花をよそにボール遊びでもする子供のようにはしゃぎながら芹沢はグラウンドに駆けていった。

きつい練習でも全く文句を言わず、むしろ楽しそうに行う芹沢は、やはり凄いと呆れながらも優花は感じていた。


今日からは夏の大会に向け、早くもフォーメーションやセットプレイが本格的に始まる。


優花らマネージャーもスコアブックを丁寧に取っていく。

この夏の大会から極秘に新しい布陣を用意していた。

その中核はもちろん上遠野だった。

新しい作戦などの取り組みにレギュラー陣は余念がなかった。


橘らベンチ入りさえしなかったメンバーもそれらの練習に交じり、戦術意識を高めていった。

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