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……どうしてこうなった?

第16章 ダブルデート!?

なんだかんだで結局は行きたそうな友美の了解を得た優花は放課後、そのことを槍倉駿二に伝えようとした。


「あ、駿二君……」

「よお、優花ちゃん」

ダブルデートのことを話そうとしたとき、ロッカーから橘が出てくる。

「駿二君はベンチ入りしてるんだから気合い入れて練習してね」


優花はとっさに違う話題を切り出した。

「おうっ!! 任せとけっ!!」

駿二は大袈裟に胸を反らせて叩いた。

その脇を言葉もなく橘が通り過ぎる。

ベンチ入りも果たせない橘を前に、この話題もデリカシーが無さすぎたかな、と反省をする。



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