……どうしてこうなった?
第16章 ダブルデート!?
『優花って彼氏いるの?』
その質問を見て優花は身構える。
自意識過剰と笑われるかもしれないがこの質問は自分に関心があるのかと思えた。
一度エッチをして、改めて自分の橘への気持ちを確認していた。
他の人では、駄目だ。
『私の彼氏は芹沢先輩じゃないですかw
知らなかったんですかw』
逃げた。
芹沢の彼女という立場を優花ははじめて自ら利用した。
大抵の人はこの言葉で引いてくれる、便利な嘘を優花は利用した。
すぐに駿二からの返信は来た。
『芹沢先輩以外で』
一言、そう書かれていた。
普通の人なら引くところでも、槍倉駿二には通用しなかった。