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……どうしてこうなった?

第16章 ダブルデート!?

次に友美の希望だったアトラクションへと向かう。

アメコミヒーローの世界を3D映像で見ながらジェットコースターのような激しい動きの乗り物に乗るという変わったアトラクションであった。

予想外に動く乗り物と今にもぶつかりそうな映像で悲鳴を上げながら優花は笑った。

絶叫系に弱いのか、意外にも誠一が「ぶつかるっ」とか一番声をあげていた。


「うあーっ……酔った……」

アトラクションから降りた槍倉誠一はふらふらしながらベンチに座った。

「大丈夫ですか……すいません、私がこんなの乗りたいとか言ったばっかりに……」

「いやいや、いいんだよ……俺も乗りたかったし……」

「2つ乗っただけで酔うとか情けねーぞ、兄貴……」

「すまん……」

誠一は申し訳なさそうにうなだれる。

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