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……どうしてこうなった?

第18章 『偽装彼女』解約

「どうした? なんだか不服そうだな? やっぱりもっと俺の彼女役やってたかった? それとも本気で俺のこと好きになっちゃったとか?」

「ば、馬鹿言わないで下さい! 絶対にありえませんから! 嬉しすぎて言葉を失っていただけです!」

芹沢のからかいでようやく優花は笑えた。

少なくとも表面上は。

その笑顔を見て芹沢も笑った。

「そこまで喜ばなくてもいいだろう? ひでーなー……」

「ごめんなさい、つい嬉しくって」

はははと二人はおかしそうに声を上げた。

「でもなんで急にそう思い立ったんですか?」

「ん? まぁいいじゃない、そんなこと」

「気になります。一ヶ月以上偽装彼女を勤めたんだからそれくらい知る権利あると思います」

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